【ライブレポート】黒猫CHELSEA新体制の1stワンマンライブ「グッバイノスタルジー,ハローデストロイ」
2024.09.03更新
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2018年から活動を休止していた黒猫チェルシーが2024年7月13日(土)に新体制初となるワンマンライブ「グッバイノスタルジー,ハローデストロイ」を開催しました。
ライブ概要
開催概要
- 日付:2024年7月13日(土)
- 場所:新代田FEVER
- 開場:12時00分
- 開演:12時30分
前情報
バンドのこと
2018年から活動休止をしており、2024年5月28日に新体制となり活動再開が発表されました。
自分のこと
黒猫チェルシーは自分がバンドのライブに行き始めた頃に、大学の先輩が誘ってくれた「FACTORY」の観覧で一度見たきりでした。上裸に学ラン姿の大知くんは非常に印象的でした。
当時は「廃人のロックンロール」、「ボリュームノブ」、「東京」などを好んでリピート再生していました。
また、赤い公園はラストライブまで細く長く追いかけていたので、今回藤本さんの加入は大変嬉しく思いました。
グッズ情報
グッズはシングルジャケットのきらーずTシャツと、同じくジャケとMVのスパゲッティがセットになったステッカーの2種類が販売されました。
レポート
開演
この日のチケットはソールドアウト。12時からの開演に向け、活動再開を待っていた多くのファンが会場に集まりました。体感だと女性ファンが9割。
チケットA(おそらく先行抽選分)から順番に案内が始まり、B(おそらく先着発売分)は20くらいまで呼ばれていきます。
会場SEはThe Stoogesの「Search and Destroy」が流れていました。
ライブ本編
序盤
The Andrew Oldham Orchestraの「Tell Me (You’re Coming Back)」 の入場SEと共に大谷さん、藤本さん、澤さんがステージに登場。最後に上裸にスーツ、ネクタイ姿の大知くんが登場し、1曲目「きらーず」の演奏が始まります。
黒猫CHELSEAとしての1stシングル「きらーず」。1曲目から勢いのあるサビにまだ観客がついていけていないように感じましたが、バンドは最初からフルスロットルでした。
2曲目から「ユメミルクソブクロ」、「ノーニューヨーカー」、「ファンキーガール」と初期の曲が続きます。多少のギターの機材トラブルがありながらも勢いは止まりません。観客も聞き馴染みのある楽曲たちに身体を揺らして乗り始めます。さらに大知くんのブルースハープが高音域を彩ます。
クランチサウンドが気持ち良い澤さんのギターから始まる「ファンキーガール」がジャパニーズレイジアゲインストザマシーンで最高でした。そして旧曲を挟むような形で新曲「ヘヴンズストーリー」が披露されました。
MCでは大知くんから「会いたかったです。バンドの形は変われど戻って来れて嬉しいです。」と一言。それに対しファンからは「おかえり」と暖かい歓声に包まれました。
バンドメンバーの紹介と新代田FEVERへの想いを語り「バンドって”さいっこう”ですね。」と想いを伝え次の楽曲に続きます。
中盤
レゲエ調の「雲の列車」から始まり、「夜更けのトリップ」、新曲「Dreams」を披露します。
後半に向けて畳み掛けていきます。「スピーカー」から「ボリュームノブ」、「オンボロな紙のはさみ」とつづきフロアの熱気も増していきました。澤くんのコーラス、叫びもフロアを沸かせます。身を乗り出してのギターソロで最高潮へ。
MCでは、澤くんが「休止とか解散とかもうめんどくさいんでしません。」とファンを喜ばす一言をさらりというと、続けて「(元メンバーの)けーちゃん、がっちゃんもどこかで見てくれていると思います。」と(大知くんの「死んだみたい」とツッコみを誘う表現で)話しました。
また続けて大知くんが「けーちゃん、がっちゃん2人ともかっこいい活動をしています。新体制の黒猫CHELSEAも含め、今後の僕たちの活動をチェックしてください。」と話しラストスパートへと繋げました。
終盤
今回のライブタイトルにもなっている「グッバイノスタルジー,ハローデストロイ」で爽快に駆け抜けていきます。藤本さんのコーラスもバンド新しい風を起こしています。「ロンリーロンリー」、「嘘とドイツ兵」そして「平成ストレンジャー」と盛り上がりは最高潮。
澤くんは背面サーフ状態でギターをかき鳴らし、大知くんは最後の歌詞を「大好きな皆さん!あしたもまた生きてけ!」と変えて叫び放ちました。
最後には黒猫チェルシー1stミニアルバム『黒猫チェルシー』1曲目に収録されている「黒い奴ら」でズバッと決めてライブを終えました。
アンコールが起き大知くんと澤くんが登場するも、演奏できる曲がもうないということで挨拶のみで終了。新代田FEVERでの1stライブは本編の全16曲およそ1時間ほどの演奏で終演しました。
ファンとしては同じ曲の演奏でも全然よかったですが、本編の終わり方的にも満足できました。
所感
全盛期の黒猫チェルシーのライブを見ていない前提ですが、とても良かったです。大谷さんは初見でしたが、Xで澤くんが言っていたようにカッコよかったです。藤本さんと共に黒猫CHELSEAの音楽を支えつつ、勢いをしっかりつけていた印象。詳しいことはわかりませんが、太い音のように感じました。
藤本さんは相変わらず男前でかっこいいプレイでした。僕がよく感じる「ベースシストの中でも低い音を鳴らしている」感覚があり低音域の隙間がなくリズムもめちゃくちゃ安定していて最高でした。
澤さんのギターは押し引きがすごく、最初はちょっと音量が小さいかなと思いましたが、曲の中でバランスが取れていてすごく良かったです。リズミカルに刻むプレイやデタラメのようで説得力のあるスケール、空間系エフェクターのうまさなど良い点だらけでした。そして何より芯のあるストラトの音がめちゃくちゃ良くて好き。
どうやらSolid Bondというところのギターのようで、横山健さんや、THEイナズマ戦隊の上中丈弥さん、元ねごとの沙田瑞紀さんなどが愛用されているようです。
大知くんは僕が10年くらい前に見た印象そのままで、まっすぐな歌がしっかりと届けられるような印象がありました。この世代でここまでピンボーカルが似合う人いるか?ってくらい超ボーカルでした。
ブルースハープも大きな武器で、ドラムベースギターの上に音が乗っかってくると音がかなり上の方まで広がる感覚があります。普通に目が冴えます。
セットリスト
セットリストは発表済みの新曲2曲(きらーず、ッバイノスタルジー,ハローデストロイ)、未発表の新曲2曲(ヘヴンズストーリー、Dreams)に加え、過去に黒猫チェルシーとして発表した12曲で構成されました。
# | 曲名 | 収録作品 |
---|---|---|
1 | きらーず | きらーず |
2 | ユメミルクソブクロ | 黒猫チェルシー |
3 | ノーニューヨーカー | 黒猫チェルシー |
4 | ファンキーガール | 猫Pack |
5 | ヘヴンズストーリー | 新曲 |
– | MC | – |
6 | 雲の列車 | HARENTIC ZOO |
7 | 夜更けのトリップ | NUDE+ |
8 | Dreams | 新曲 |
9 | スピーカー | All de Fashion |
10 | ボリュームノブ | 猫Pack2 |
11 | オンボロな紙のはさみ | All de Fashion |
– | MC | – |
12 | グッバイノスタルジー,ハローデストロイ | きらーず |
13 | ロンリーローリン | All de Fashion |
14 | 嘘とドイツ兵 | 黒猫チェルシー |
15 | 平成ストレンジャー | HARENTIC ZOO |
16 | 黒い奴ら | 黒猫チェルシー |
まとめ
詳細な告知はありませんでしたが、年内のライブも決まってきているようでした。
未発表であった新曲も音楽性に大きな変更を感じるものではなく、信じて待っていて大丈夫だと安心できる楽曲であると感じました。
MCでもありましたが、これからたくさんライブが見れるようなので今後の活動がさらに楽しみになりました!