【ライブレポート】「まじ、HELL!」おとぎ話3回目の神田明神ホールで原点回帰のロックンロールを鳴らす

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2007年のデビューから17年目を迎えたおとぎ話はHELL期に突入。13th ALBUM『HELL』をリリースし、FUJI ROCK FESTIVAL ’24への出演も決まりました

今回は、おとぎ話恒例となりつつある神田明神でのライブの参戦レポートを綴っていきます。

おとぎ話については以下の記事でまとめています。

ライブ概要

  • 日付:2024年6月15日(土)
  • 場所:神田明神ホール
  • 住所:東京都千代田区外神田2丁目16−2 神田明神文化交流館2F
  • 開場:16時45分
  • 開演:17時30分

レポート

前情報

バンドのこと

おとぎ話は2024年3月27日に「I♡PIG」、5月15日に「美」をリリース。5月29日には同2曲を収録した13th ALBUM「HELL」をリリースしました。

4月からはワンマンツアー『PIGGIES』を開催しました。

『PIGGIES』ツアー情報

  • 4月5日:大阪PANGEA
  • 4月6日:名古屋鶴舞K.D.ハポン
  • 4月20日:東京新代田FEVER
  • 5月1日:京都磔磔

6月7日に有馬さんがLv.43(歳)にレベルアップし、6月8日には大阪のサーキットイベント「COME TOGETHER MARATHON 2024」メインステージでトリを飾りました

おとぎ話の神田明神ホールでのライブは、今回で3回目の開催となりました。

神田明神ホールでの過去の開催

  • 1回目:2021年9月11日「THE GREAT 美SIDE」(20th Anniversary)
  • 2回目:2023年4月8日「ESPERS」

自分のこと

前回おとぎ話を見たのは2023年12月30日、毎年恒例の新代田FEVERでの年末GIGでした。「IT’S ONLY ROCK’N’ ROLL」と題されたあの日はフロアの最後方でライブを見ていましたが、最高の流れでライブが進んでいきました。

気づけばあっという間に半年が経ち、6月というのに気温は28度。自分にとって2024年初のライブとなりました。

UlulUとのツーマンも流してしまい、神田明神のチケットも取っていませんでしたが、風間くんの「チケット残りわずか」のポスを見て前日にチケットを確保。おとぎKIDSの性(SAGA)、神田明神のライブは不可避でした。

最新アルバムはちゃんと聴き込めていない状態でしたが、YouTubeにアップされた「I♡PIG」と「美」のミュージックビデオだけはおさえていきました。(そもそもこの2曲が良すぎたのでライブに行かねばと思っていました。)

ライブ本編

序盤

いつものように暗転とともにビートルズの「グッド・ナイト」が流れます。1番が終わった頃にメンバーが順番に入場。前ちゃん、風間くん、牛尾くん、そしてアルバムのジャケットに写っている「hell」のネオンアートを持った有馬くんが登場。

入場SEが終わると同時に演奏が始まります。1曲目はアルバム『HELL』の1曲目に収録されている「恋は水色」。牛尾くんのチョーキングとともにずっと昔からあったような新しいおとぎ話の楽曲が会場に始まりを告げます。

続く楽曲は「MARY」。ところで、2022年8月13日に日比谷野外音楽堂で予定していたおとぎ話のワンマンライブ「OUR VISION」台風の影響で中止となってしまいました。この時に発生した台風8号の名称が「メアリー」でした。

「メアリーに振り回されてから気づいた夢の彼方」。

あの日があったからこそ今のおとぎ話がある。そう思うと不思議と心が救われます。

続く楽曲はおとぎ話の数ある代表曲の1つである「ネオンBOYS」。さらにはライブ定番曲の「TEENAGE KIXX」と続き会場があったまっていきます。

続いては最新アルバムから「美」を披露。演奏中に有馬くんが機材トラブルを起こしつつも演奏が終了。その後ドラムの前に集合するメンバー。一瞬の会議ののち、何事もなかったかのように再度「美」の演奏が始まりました。(のちに有馬くんがMCで「美美」になっちゃったよといってました。)

続く楽曲は最新アルバムから「ね。」。有馬くんのファルセットが美しく哀愁漂うスローテンポの優しい曲です。「ふしぎソング」につなげ再び会場を盛り上げていきます。

中盤

ギターのセッションから始まった「I♡PIG」。こんなに真っ直ぐなロックンロール聴くことができるなんて。一周回ちゃったおとぎ話のロックンロールは説得力がダンチ(段違い)だぜ。

2018年のおとぎ話の名曲「HOME WORK」に続き、牛尾くんのギターソロが炸裂します。

少年(FEEDBACK BOYS)

折り返しの10曲目はおとぎ話の代表曲の1つである「少年」。7thアルバム『CULTURE CLUB』に収録後、12thアルバム『BESIDE』「少年(FEEDBACK BOYS)」として進化を遂げました。

有馬くんが「こういうアルバム聴きたかったよね。今まで我慢させてごめんね。」と冗談混じりに話し始めました。「今まで難しいアルバム多かったよね。牛尾くんのギターソロないじゃんみたいなね。」と話すと牛尾くんがこぶしの効いたチョーキングを披露。ド演歌ファイターギター、牛尾健太!と紹介しました。(ド演歌ファイターは越中詩郎のニックネーム)

11曲目は牛尾くんの曲紹介「闇堕ち」からスタート。その流れのまま「DEAR」へ。メロウな雰囲気のおとぎ話が続きます。

13曲目は「絵画」。曲を通して抑揚が少なく優しく寄り添ってくれるような楽曲です。(THE 虎舞竜「ロード」の歌い始め「ちょうど一年前にこの道を通った夜」に空耳してしまったのは秘密の話。)

続く「NIGHTSWIMMING」は浮遊感漂う楽曲で間奏が開放的な演奏が気持ち良い初期の楽曲です。

15曲目は「繊細」、それからおとぎ話の名曲「AURORA」に続きます。

終盤

17曲目「です愛」。ウィンドチャイムのキラキラした音の装飾が美しい優しい楽曲です。「あやふやな未来に果たすRock’n Roll」が胸に響きます。

18曲目は「正義の味方」。青い照明がステージを照らすと同時にイントロが始まり、凄まじい高揚感に包まれました。これがおとぎ話だ。COSMOSを聴いた時と同じような希望・光を感じます。

「正義の味方だ!」と叫ぶ前ちゃんの言葉が最高に熱かった。

「光の涙」 51:45~

そのあとは「光の涙」からの「COSMOS」というおとぎ話王道の締めの型できっちり本編を終了。(仮面ライダーBLACK RXがリボルケインを出すとどんな状況でも絶対に敵に勝つそれと同じ。)

COSMOS演奏前に有馬くんは「楽しいことを共有できれば良いと思うから、苦しいことがあったらおとぎ話のところ逃げてきてください。」と話してくれました。

「頑張れ」や「負けるな」じゃなくて、「逃げて来い」っていってくれる優しさがおとぎ話の魅力なんだと気づくことができました。

アンコール

舞台に再登場した有馬くんから、差し入れいただいた神社声援(ジンジャ・エール)が美味しかった話と、ライブ前のBGMの話、風間くんいじりからライブの告知がありました。

ライブ情報

  • タイトル:新説「まじ,HELL!」
  • 日付:2024年10月17日(木)
  • 場所:渋谷CLUB QUATTRO(東京都)

アンコール1曲目は「Boys don’t cry」。曲の途中で(恒例の?)有馬くんの弾き語り(GLAYの「HOWEVER」、スピッツの「チェリー」、キマグレンの「LIFE」)を挟みつつも、「GALAXY」に突入し盛り上がり最高潮へ。

定番の「WHITE SONG」の一節から「SMILE」を披露。場内は合唱と笑顔に包まれました。

これで終わりかと思いきや「もう一曲やっていいっすか!?」と「FUN CLUB」を披露。有馬&牛尾の最高のツインギターで終演を迎えました。

ドッグマン
ドッグマン

牛尾くんはチョーキングばっかりしていました。(涙)

セットリスト

あらためてセットリストを掲載します。

このライブ、終わってみてわかったのですが、合間に既存の楽曲を挟みながらも、アルバム『HELL』の収録順に披露されておりました。

以前から感じていたことですが、おとぎ話は新曲を既存の楽曲に馴染ませるのが非常に巧いです。そもそも『HELL』の楽曲がおとぎ話ど真ん中なので既存曲の親和性も必然的に高かったです。

番号曲名収録アルバム
1恋は水色HELL
2MARYHELL
3ネオンBOYS理由なき反抗(2nd)
4TEENAGE KIXXISLAY(8th)
5HELL
6ね。HELL
7ふしぎソング眺め(9th)
8I♡PIGHELL
9HOMEWORK眺め(9th)
10少年CULTURE CLUB(7th)
11闇堕ちHELL
12DEARUS(12th)
13絵画HELL
14NIGHTSWIMMINGSALE!(1st)
15繊細HELL
16AURORACULTURE CLUB(7th)
17です愛HELL
18正義の味方HELL
19光の涙CULTURE CLUB(7th)
20COSMOSCULTURE CLUB(7th)
En-1Boys don’t crySALE!(1st)
En-2GALAXYTHE WORLD(6th)
En-3(WHITE SONG〜)SMILE理由なき反抗(2nd)
En-4FUN CLUB理由なき反抗(2nd)
セットリスト

まとめ

SMILEの歌詞の通り、決して色褪せないおとぎ話の姿を見ることができました。

この記事を書いている最中に「おとぎ話らしい」や「おとぎ話の名曲のうちの1つ」といった表現を多用していることに気づきました。それだけ、おとぎ話の楽曲の色の多彩さ、名曲の多さにあらためて気づきました。

おとぎ話は誰かと一緒にいる時や何かに夢中になっている時ではなくて、誰かと意見が合わなかったり独りになったふとした瞬間に心にそっと寄り添ってくれる音楽・バンドなのではないかと思います。

そういう気持ちはあまり人と共有するようなことでもないし、心の中にそっと寄り添っていてくれる心地よさみたいなものが魅力の一つでもあったりするんですよね。そういった人々の心の中にある音楽が一つの会場に集まって共鳴しあるのってほんとマジEMOなんですよ。

好きな音楽は?って聞かれると、相手が知っていなさそうなマイナーなバンドって答えづらいなって思っちゃうと思うんだけど、今度からは堂々と「おとぎ話です!」(なんで知らないの?まじHELL)と答えたいと思います。

まとめなのにまとまりませんでした。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

いつの日か、野音で。

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