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結成20周年を控えツアー真っ最中のTHE NOVEMBERS。
今更ではあるが、彼らの活動の軌跡・その魅力についてをまとめてみました。
THE NOVEMBERSとは
バンド概要
THE NOVEMBERS(ザ・ノーベンバーズ)(通称ノベンバ)はオルタナティブ・ロックを主体とした4人組バンドです。
2005年3月にバンドを結成。同年10月に現メンバーでの4人体制となり、2007年11月にUK PROJECTのDAIZAWA RECORDSより1st EP「THE NOVEMBERS」でインディーズデビューを果たします。
2013年10月からは自主レーベル「MERZ」を立ち上げ、2014年、2017年にはフジロックフェスティバルに出演しています。
2024年5月現在、結成19年目を迎え9枚目のフルアルバム「The Novembers」を提げてツアーの真っ最中です。
バンド名の由来
バンド名の由来については、「文字にした時きれいだったからで、深い意味はなかった」とインタビューで小林さんが語っています。
バンド名11月にちなんだ11の数字に合わせて企画イベントを開催することが多いです。
デビュー11周年や作品リリース11周年目に企画ライブが開催されました。
THE NOVEMBERSのメンバー
THE NOVEMBERSのメンバーはインディーズデビュー当初から現在まで変わらず、小林祐介、ケンゴマツモト、高松浩史、吉木諒祐の4人で活動をしています。
小林祐介(Vo/Gt)
プロフィール
プロフィール
- 名前:小林祐介(こばやしゆうすけ)
- 生年月日:1985年12月18日
- 血液型:A型
- 身長:175cm
- 出身:栃木県さくら市
L’Arc〜en〜Cielの熱烈なファンであり、関ジャムのL’Arc〜en〜Ciel特集にゲスト出演した際には、「hydeさんを見て一生の美意識が確定した」「お米とラルクで大きくなった」とその愛を語っています。
THE NOVEMBERSでの活動
小林さんはTHE NOVEMBERSのボーカル、ギターを担当しています。また、THE NOVEMBERSのほぼ全ての楽曲の作詞作曲を担当しています。
2019年(7枚目のフルアルバム「ANGELS」リリース)以降はギターを置き、ハンドマイクでのパフォーマンスも増えていきました。
THE SPELLBOUNDでの活動
2020年12月15日にBOOM BOOM SATELLITESの中野 雅之さんとTHE SPELLBOUND(ザ・スペルバウンド)を結成しました。現在ではTHE NOVEMBERSの活動と並行して活動を行っています。
その他の活動
小林さんはL’Arc〜en〜CielのドラムyukihiroさんのソロプロジェクトであるACID ANDROIDのサポートメンバーとしてライヴやレコーディングに参加しました。
その他の活動
DIR EN GREYのDieさんとMOON CHILDの樫山圭さんを中心としたユニットとして2015年7月に始動した「DECAYS」に参加しました。
ケンゴマツモト(Gt.)
プロフィール
プロフィール
- 名前:ケンゴマツモト(松本健吾(まつもとけんご))
- 生年月日:1983年6月16日
- 血液型:A型
- 身長:179cm
- 出身:東京都
趣味は飲酒。チバさんが大好き。
THE NOVEMBERSでの活動
ケンゴさんはTHE NOVEMBERSのギターを担当しています。
歪んだギターサウンドと、シンセサイザーのような煌びやかな音色を操り、時にはEBow(エナジーボウ)やバイオリンの弓を駆使して演奏し、THE NOVEMBERSの世界観を広げています。
また、シンセサイザーやフロアタム、ノイズマシンなどの楽器を使用することもあります。
Whenでの活動
2019年8月にVellado、サウンドエンジニアの君島結らとノイズ・アヴァンギャルドユニット「When」を結成しました。
ライブ活動はあまり行われていませんでしたが、2023年9月にはおよそ4年ぶりにライブ活動を再開しました。
その他の活動サポート
ケンゴさんは「ドレスコーズ」のサポートとしてライブ・レコーディングに参加しています。
ドレスコーズは志磨遼平さんを主体とするバンドグループで、時期によってバンドメンバー編成が変わります。
また、THE NOVEMBERSメンバー全員もドレスコーズの編成に加わり、the dresscodes noir(ノアール)ライブ演奏をしたことがあります。
高松浩史(Ba)
プロフィール
プロフィール
- 名前:高松浩史(たかまつひろふみ)
- 生年月日:1985年11月19日
- 血液型:O型
- 身長:177cm
- 出身:栃木県宇都宮市
高松さんは熱烈なL’Arc〜en〜Cielのファンです。小林さん曰く、高松さんのバンド感は「世の中のバンドはラルクかそれ以外しかない」と言われるほど、自他共に認めるドエル(大のラルクファン)です。
「私を構成する9枚のアルバム」としてTHE NOVEMBERSの9枚を選ぶ際、個人の2枚の枠の両方にL’Arc〜en〜Cielのアルバムを選んでいます。(「REAL」と「HERA」T)
2019年にはL’Arc〜en〜Cielのプレイリスト「T’Aka〜ma〜Tsu」をspotifyで作成し公開しています。
THE NOVEMBERSでの活動
高松さんはTHE NOVEMBERSのベース・コーラスを担当しています。
2014年(結成9年目にして)メンバー全員が承認のうえ、THE NOVEMBERSのリーダーに就任されました。ライブが始まる前にはリーダーからありがたいお言葉があるようです。
Petit Brabanconでの活動
2021年12月に始動した「Petit Brabancon(プチ・ブラバンソン)」のメンバーとしても活動しています。
Petit BrabanconはDIR EN GREYの京さんが、L’Arc-en-Cielのyukihiroさんに声をかけて始まったプロジェクトです。
吉木諒祐(Dr.)
プロフィール
プロフィール
- 名前:吉木諒祐(よしき りょうすけ)
- 生年月日:1985年11月1日
- 血液型:O型
- 身長:186cm
- 出身:東京都
THE NOVEMBERSでの活動
吉木さんはTHE NOVEMBERSのドラムを担当しています。
小学生時代にほんのすこしだけドラム教室に通っていましたが本格的のドラムを始めたのは大学に入ってから。
Nirvana、THE FLAMING LIPS、キリンジなどを好んで聴いています。
MEAT EATERSでの活動
2019年に東京のインディーズバンド「MEAT EATERS」に正式加入しましたが、2023年6月を最後にバンドを脱退しています。
その他の活動サポート
「YEN TOWN BAND」でサポートドラムとして活動をしました。
また、「ayutthaya(アユタヤ)」のサポートドラムとして精力的に活動されています。
THE NOVEMBERSの遍歴
【2005年〜】結成
高校時代に小林さん(当時ベース)と高松さん(ベース)が出会いバンドを結成。その際に小林さんがボーカルに転向します。後にギターが抜けたため、元々ギターがやりたかった小林さんはボーカルギターとなり、2005年にTHE NOVEMBERSが始動します。
ボーカルギター小林さん、ベース高松さん、ドラム大森くんの3ピースバンドだったTHE NOVEMBERS。小林さんが大学時代に出会った吉木さん、ケンゴさんもライブを観に行っていたようです。
後にドラムが脱退し、吉木さんが加入。1ヶ月後にケンゴさんが加入し現体制となります。
【2006年〜】自主企画「首」開催、音源発表
年月 | イベント |
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2007年11月 | 1stEP「THE NOVEMBERS」をリリース |
2008年6月 | 1stフルアルバム「picnic」をリリース |
2009年3月 | 2ndEP「paraphilia」をリリース |
2010年3月 | 2ndフルアルバム「Misstopia」をリリース |
2011年8月 | 1stシングル「(Two) into holy」をリリース |
2011年8月 | 3rdフルアルバム「To (melt into)」をリリース |
2012年11月 | 3rdEP「GIFT」をリリース |
2013年5月 | 4thEP「Fourth wall」をリリース |
精力的に楽曲制作・ライブ活動を行います。
ROCK IN JAPAN FESTIVALやCOUNTDOWN JAPAN、RUSH BALLといったフェスにも出演をします。
【2013年〜】自主レーベル「MERZ」の立ち上げ
年月 | イベント |
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2013年11月 | 4thフルアルバム「zeitgeist」をリリース |
2014年5月 | 2ndシングル「今日も生きたね」をリリース |
2014年10月 | 5thフルアルバム「Rhapsody in beauty」をリリース |
2014年11月 | 3rdシングル「僕らはなんだったんだろう」をリリース |
2015年10月 | 5thEP「Elegance」をリリース |
2016年7月 | 4thシングル「黒い虹」をリリース |
2016年9月 | 6thフルアルバム「Hallelujah」をリリース |
2013年10月からは自主レーベル「MERZ」を立ち上げ、UKプロジェクトのDAIZAWA RECORDSから移籍します。
2014年7月にはフジロックフェスティバルの出演も果たしました。
2015年にはバンド結成10周年を迎え、11月から全国ツアー『10th Anniversary TOUR – Honeymoon -』を開催。
さらに、2016年にはバンド結成11周年を迎え、「11th Anniversary & 6th Album Release Tour “Hallelujah”」を行います。
【2017年〜】11周年の節目へ迎え
年月 | イベント |
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2017年9月 | ベストアルバム「Before Today」をリリース |
2018年5月 | 6thEP「TODAY」をリリース |
2019年3月 | 7thフルアルバム「ANGELS」をリリース |
2020年5月 | 8thフルアルバム「At The Beginning」をリリース |
2023年4月 | 5thシングル「かなしみがかわいたら」をリリース |
2023年12月 | 9thフルアルバム「The Novembers」をリリース |
バンド結成11周年を迎え2017年にはフジロックフェスティバルにも出演しました。
その際のインタビューで小林さんは以下のようにコメントしています。
「これからは自分たちがどのようにして、THE NOVEMBERSをTHE NOVEMBERSたらしめるかが重要になる。これまでの活動は続けようとして続けてきたというよりは続いてしまったもの。これからは続ける意志を持って、続けることの意味を胸を張って言えるような活動をしていく。そのためのスタートは切れている。」
THE NOVEMBERSの魅力
THE NOVEMBERSは常に自分たちの美しいものを信じて活動を行っています。楽曲にもその思想が色濃く滲み出ており、歌詞にも音にもその魅力が感じられます。
美しい轟音
スピーカーから降り注ぐ嵐ような凄まじい轟音と、照明からの光の粒子の閃光を身体で浴びることができるライブが最高です。激しい曲調でみせる小林さんのホイッスルボイスも魅力の一つです。
デビューから変わらずに4人で奏で続けるバンドサウンドは一線を画します。
小林さんの言葉で紡がれた歌詞の世界観はまるで映画を見ているようだと語る人もいます。1曲1曲に物語を感じ、ライブを通してまた別の物語を見ているかのような感覚に陥ります。
奇抜なビジュアル
小林さんを中心に、奇抜なメイクや衣装などの時があります。過去にはhydeさんを意識した髪型やメイクを見せたりビジュアル面でも魅力的な一面を見せます。
ゆるいキャラクターグッズ
バンドのクールなビジュアルとのギャップを感じるゆるいイラストのグッズが良い。個人的に感じる魅力の一つです。
THE NOVEMBERS入門おすすめ5曲+1曲
Hallelujah
THE NOVEMBERSにとって大切な日、11周年記念となる年の11月11日に行われたライブの1曲目に演奏された楽曲です。この時の最新アルバム(6枚目のフルアルバム)「Hallelujah」のリード曲でもあります。
優しく温かい神秘的な雰囲気のメロディリフに、鼓動を感じるようなシンプルで単調なドラムとベースのリズム。これから始まる何かへの希望の高まり、背中をぐっと押してくれるような強い決意を感じる楽曲です。
THE NOVEMBERSの一つの到達点の曲として選びました。
こわれる
バンドの代名詞とも言えるような1stフルアルバム「picnic」の1曲目の楽曲。今でもライブの終盤でセットリストに組み込まれることが多いです。
変拍子のようなイントのドラム、ギターの掛け合いから始まり、耳に残るギターリフ、うねるようなベースライン。ケンゴさんのギターのカッティング、叫び出すようなサビ、小林さんのギターソロで爆発。
みんなが知っているTHE NOVEMBERSの代名詞、ノベンバらしい激しいバンドサウンドの曲として選曲しました。
楽園
8枚目のフルアルバム「At The Beginning」の6曲目に収録されている楽曲。
怪しげな雰囲気漂う同期音をバックに小林さんがハンドマイクで歌う一曲。ケンゴさんが弓でギターを弾いているのが印象的な曲です。
「Hallelujah」以降の電子音サウンドの楽曲として選曲しました。(「Rainbow」「BAD DREAM」あたりと迷いました。)
she lab luck
2007年リリースの1stEP「THE NOVEMBERS」収録の楽曲。最初期の楽曲でライブで演奏されることはほとんどありませんが、ファンには人気の1曲です。
川谷絵音さんがオリジナルバンドを始めるきっかけとなった1曲です。
川谷絵音さんファンには抑えておいていただきたい1曲です。
今日も生きたね
THE NOVEMBERSのアンセムソング。小林さんが“自分の正解”をいろんな人に届ける楽しさをいちばんに考えて作った曲です。
前段の「Hallelujah」で紹介した11周年記念となる年の11月11日に行われたライブのダブルアンコールで演奏されました。
小林さんの詞と、ケンゴさんのギターが奏でるバイオリンのような音色がとても美しい。
地上波のテレビ番組内で川谷絵音さんが人生のテーマ曲として絶賛されていました。
個人的に初めてのノベンバのライブで聴いて感動した1曲なので選曲しました。
今でも大好きでライブで聴けるのが幸せです。
Cradle
CradleはL’Arc〜en〜Cielの楽曲で1999年リリースの6枚目のアルバム「ark」に収録されています。作詞はhydeさん、作曲はyukihiroさんです。
2016年に開催されたacid android(yukihiroソロプロジェクト)とTHE NOVEMBERSのコラボ企画ライブでカバーされました。
カバーによせて小林さんは以下の通りコメントしています。
楽しい、嬉しい、悲しい、寂しい、あるいは、怒りや憎しみ…。
SPICE(スパイス)
ただ、そういったわかりやすく名前のつきやすい感情ではない
「得体の知れない静かな感情/心の動き」を初めて体験したのが「cradle」でした。
高松さんだけはtetsuyaさんの完コピを目指しているのがリスペクトを感じます。
THE NOVEMBERSへの入り口としてL’Arc〜en〜Cielファンにお勧めしたい一曲です。
THE NOVEMBERSのさらにおすすめ好きな曲4選
おすすめ曲からはみ出た好きな曲を5曲選曲しました。
BOY
今が一番いいんだって思わせてくれるTHE NOVEMBERS9枚目のフルアルバム「The Novembers」の1曲目に収録されている楽曲。
「ANGELS」「At The Beginning」といった電子音を取り入れた作品を経て、原点に立ち返ったバンドサウンドの楽曲となっている。
まだまだ止まる気はないぜといったバンドの気概を感じるストレートな一曲。
ライブでイントロが始まった時の高揚感がたまらない。
前後に動くケンゴマツモト(ゼンゴマツモト)は必見。
みんな急いでいる
2018年発売の6th EP「TODAY」の1曲目の楽曲。イントロの水の流れる音から非常に心地よいです。
忙しなくすぎる毎日、なんとなく充実しているけど何か物足りなさを感じたとき、心に余裕がなくなって視界がぼんやりと狭くなったとき、ふとこの曲を聴いてほしい。
TODAYはめちゃくちゃ聴くEPです。おすすめ。
Misstopia
2ndフルアルバム「Misstopia」のリード曲。「失う」という意味の“miss”と、「utopia(理想郷)」や「dystopia(破滅郷)」の“topia”を組み合わせた小林さんの造語です。
この曲はセッションの中で自然と出来ていったといいます。
4拍子で刻まれるギターのイントロから始まる落ち着いたテンポで展開されます。迷いや疑いを持ちながらも自分の美を信じて進み続けるような詞に感じます。冷たくも暖かい、絶望の中に見つけた希望を感じる1曲です。
アルバムリリース11周年にはリリース記念ライブが行われました。
この楽曲、アルバムからファンになった方も多いのではないでしょうか。
ブルックリン最終出口
ブルックリン最終出口はアルバム未収録の楽曲です。シングル「今日も生きたね」に収録されています。
世の中の残虐性を歌った曲であり、“THE NOVEMBERSの過去”、“酔い”、“疑い”を表現しています。対照にある“THE NOVEMBERSの現在”、“醒め”、“信じる”を歌った「今日も生きたね」を生んだ曲ともいえます。
このシングルの2曲で、THE NOVEMBERSの過去と現在、“酔い”と“醒め”を表わしたかった。世の中の残虐性を歌った「ブルックリン最終出口」をやるには、コントラストとしてアンセムを作らなくちゃってことで「今日も生きたね」を作ったとも言えますね。疑うことがなかったら、信じることもできないから。
FanplusMusic:THE NOVEMBERSが作り上げた“自称アンセム”『今日も生きたね』
普段のライブでもあまり披露されることがありませんが、2023年に開催されたツアー「かなしみがかわいたら」のファンリクエストで1位となりました。
個人的にもファンが選ぶ一曲としてもおすすめできる1曲です。
まとめ
今回はTHE NOVEMBERSのバンド活動や楽曲を中心にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
自分でまとめてみるなかで気づいたメンバーそれぞれの活動内容やインタビュー内容など知らない情報がたくさんあり、有意義な時間になりました。
この記事でTHE NOVEMBERSのことが少しでも好きになってくれたら嬉しいです。
THE NOVEMBERSは今もなお最高を更新し活動し続けています。気になった方は一度でもライブへ足を運んでみてください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。